紀平梨花選手が通っていた高校が話題になっています。
インターネットと通信制高校の制度を活用した「学校法人角川ドワンゴ学院N高等学校」通称「N高」。
この高校は時代の流れに即しているだけではなく、紀平梨花選手の選手活動との相性が良かったといいます。
今回は紀平梨花選手がN高を選んだ理由と、学歴や経歴、家族構成も紹介していきます。
紀平梨花が卒業したN高の教育方針とは?
出展元:N高
紀平梨花選手は自身の競技と学業を両立させてるために、インターネットを主体とした教育をすすめる「N高」に進学しました。
N高とは「学校法人角川ドワンゴ学院N高等学校」の通称でインターネットと通信制高校の制度を活用して高卒の資格が取得できます。
N高は沖縄県うる市にあり、別にS高が茨城県のつくば市にあります。
出展元:N高
共に、
ネットコース
通学コース
オンライン通学コース
通学プログラミングコース
と、コースが分けられています。
N高のNは「NEW・NET・NEUTRAL・NECESSARY」など様々は「N」を生徒一人ひとりが見つけ出してNを創れるようにという想いがあるそうです。
N高は好きな時、好きな場所で学習を効率的に行い、高卒資格を取得できます。
教育方針でも、
インターネットが社会に広がり、私たちの生活は大きく変わりました。世界中の情報が誰でも簡単に手に入ります。しかし、情報そのものだけでは価値は生まれず、その情報を元に自分なりに考え動ける人が価値を生み出せるのです。
出展元:N高
まさに今の時代を反映するような高校ですね。
「教養」を自分なりの考えを持つための知識、「実践力」を考え行動に移す力、「思考力」を知識を使って考える力として総合力を身に着ける勉強方法を採用しています。
プログラミングはもちろん、eスポーツ・投資・起業を学べる部活があるそうです。
ICTツールを使い日本全国や海外に住んでいる生徒がつながり、チャット式のホームルーム、ネット運動会、ネット遠足などで友達がつくれるそうです。
実際に生徒同士が合って文化祭や職業体験を通じてコミュニケーションを学ぶこともできます。
N高は自由な発想と主体性に重きを置いていますが、生徒の学びや進路実現をサポートするメンター制度もあります。
学校の教育方法には以前より改革を求められていましたが、N高は新たな学校教育のパイオニアを担っています。
今の時代を反映する「N高」は紀平梨花選手にとって有意義な3年間になったそうです。
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紀平梨花がN高に進学しようと決めた理由は?
卒業式にリモート参加した紀平梨花選手
出展元:東スポ
N高のインタビューで紀平梨花選手がN高を進学先に選んだ決めてを聞かれ、
「学校生活とスケートを両立できる学校がなかなかなくて、N高は合間の時間を有効活用して勉強ができたり課題ができたりするので、スケートにも集中できるというのがすごい良かったです」
出展元:N高
紀平梨花選手はN高の映像授業やレポート課題を、車の移動時間や少し早く家に帰ってきた時、夜の寝る前といったように、時間を上手く活用していたそうです。
中学生までの授業との違いを聞かれると、
「普通の学校(授業)だと絶対に休まないといけないことがあるので、授業が飛んでしまって全然わからなくなってしまいました。今は遅れてもそこからスタートできるし、難しくても自分のペースで動画を見返したりできるのはすごい助かってます。」
出展元:N高
国内外の大会に出場する紀平梨花選手にとっては場所や時間を気にせず自分のペースで学べるというのは願ってもなかったことでしょう。
卒業式はリモートで参加し、
「このような素晴らしい表彰を本当にうれしく思っています。N高では通信のお陰で勉強とスケートを両立することができていい3年間でした」
出展元:東スポ
とメッセージを送ったそうです。
インターネットの普及は教育現場にもようやく改革の波がやってきた印象を受けます。
それでは、紀平梨花選手のN高以外の学生時代と経歴を紹介していきましょう。
紀平梨花の学歴と経歴を紹介
学生の頃からフィギュアスケートの選手として活躍している紀平梨花選手なので、学校にもなかなか通学することができなかったことでしょう。
紀平梨花選手の学生時代と経歴を紹介していきます。
紀平梨花の出身中学は?
2016年11月20日、札幌市の月寒体育館で全日本ジュニアのフリーで演技する紀平梨花選手
出展元:JIJI.COM
紀平梨花選手は、出身地の兵庫県西宮市の上ヶ原中学校の出身。
幼稚園からフィギュアスケートを習っていて、スケート大会に出始めたのが2015年~2016年シーズン頃で、中学2年生にはスケート協会の強化選手になるほどの実力になっていました。
ちなみに、紀平梨花選手は中学生の時にトリプルアクセルを成功させています。
急にトリプルアクセルの練習を促され飛べてしまいます。
14歳で成功して当時は史上最年少の記録だったそうです。
そんな才能あふれる紀平梨花選手は名門と呼ばれている関西大学のクラブにも所属し、大学のリンクを練習で使用していたそうです。
その後、整った環境で練習をしたいとの想いから、所属していた関西大学中等部へと転校しました。
西宮市にあった一軒家を売り、関西大学のリンクの近くに引っ越したという両親は紀平梨花選手をとても熱心に応援していたのだとわかります。
2017年のジュニアでグランプリファイナルに出場した紀平梨花選手
出展元:中日スポーツ
そういった協力もあってか初出場の全日本ジュニア選手権では11位だったものの、
- ノービスAクラス(ジュニアクラスより下の11歳~12歳クラス)選手権で優勝
- 国際大会のトリグラフトロフィーのノービスクラスで優勝
- 2017年の全日本フィギュアスケートジュニア選手権で優勝
- 2018年のフランスで行われたISUグランプリインターナショナル・ISUグランプリファイナル・NHK杯で優勝
- 2019年にはISU四大フィギュアスケート選手権大会・全日本全主権で優勝
といった成績を収めてきました。
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紀平梨花の出身高校は?
出展元:Twitter
高校時代はN高でインターネットでの授業を受けながらフィギュアスケートで活躍しました。
紀平梨花選手は2018年、高校1年生の9月にはシニアでデビューを飾ます。
チャレンジャーシリーズのオンドレイネペラトロフィーではSPで転倒しながらもトリプルアクセルを決めて優勝します。
さらに、11月に開催されたグランプリシリーズのデビュー戦となったNHK杯では日本女子歴代最高得点で優勝しています。
当時、浅田真央さんが引退し女子フィギュアの看板選手だった宮原知子選手を破った優勝は国内だけではなく、フィギュア大国ロシアのザギトワ選手やメドベーシュワ選手にもインパクトを与えました。
ダメ押しは、12月のGPファイナル。
平昌オリンピックの金メダリストのザギトワ選手を破り、それは2005年にシニア1年目でGPに優勝するという浅田真央さんの快挙となりました。
高校時代の紀平梨花選手の無双ぶりは凄いですね。
大学にも進学しますが、N高同様に勉学とフィギュアスケートを両立するために、早稲田大学のeスクールに進学します。
紀平梨花の出身大学は?
早稲田大学の入学をInstagramで報告する紀平梨花選手
出展元:Instagram
紀平梨花選手は早稲田大学の通信教育課程のeスクールに進学しました。
N高校同様に講義やレポートのほとんどがオンライン。
ちなみに、羽生結弦選手もeスクールで学んでいたそうです。
eスクールは志望動機による書類審査と面接試験で合否が決まり、早稲田大学の他の学部よりも入学しやすいのですが、卒業できるのが4割~5割程度。
卒業までには自己管理が大切なことが伺えます。
学部が人間科学部のみで紀平梨花選手は子供の健康や生育環境が運動能力に関わるといった授業が楽しいらしいです。
自分の身体で実験し毎日の研究になっているそうです。
紀平梨花選手はフィギュアの生活だけではなく、学問を学ぶことで将来のこともしっかりと考えているのではないかと思いました。
紀平梨花は高校時代にトヨタに入社していた?
出展元:毎日新聞
紀平梨花選手は2020年11月にトヨタ自動車に入社したという報道がありました。
N高に在学中だったので退学したのでは?という噂がありましたが、委託社員として通常の社員と異なる契約をして入社しました。
トヨタ自動車は1966年にスイスに拠点を置き、紀平梨花選手も活動拠点をスイスにしていたことが入社の決め手になったとのことです。
トヨタ自動車には宇野昌磨選手も所属し、過去には安藤美姫さん、小塚崇彦さんも所属していました。
まとめ
今回は紀平梨花選手がN高に入った理由、学歴と経歴、家族について紹介してきました。
紀平梨花選手はご家族の協力やお姉さんの存在は心強いことでしょう。
N高、早稲田大学のeスクールは共に今の時代の教育方法という感じがしました。
時代の流れとともに合わせて、国も重い腰をあげて組織の変革をしていく時期にきているのではないでしょうか?
紀平梨花選手のような若いアグレッシブな方には、新しい事にどんどんチャレンジしていただきたいと思います。
それが、道しるべになってほしいものです。
